2014年11月4日火曜日

国内初「双環」短剣鋳型の発見

滋賀県高島市の上御殿遺跡で、弥生中期~古墳初期と思われる「握りの柄の端に円環が二つ付く双環柄頭型」が発掘されたことは、既に新聞等でご存知と思われる。
これは銅剣鋳型と見られる。中国北方地域の遊牧民が使ったオルドス式銅剣と類似するが、国内はおろか朝鮮半島にも例がない。
過去に国内で出土した銅剣は、中国東北部の遼寧地方から朝鮮半島に伝わった遼寧式銅剣が祖型とされ、ほとんどは剣身と柄を別に造る。
一方、今回の鋳型は剣身から柄頭までを一体鋳造するタイプで、専門家は、形だけでなく技法も春秋戦国時代に現在の中国・内モンゴル自治区の辺りを中心に使われたオルドス式銅剣との類似性を指摘する。
上記のことから、弥生時代の朝鮮半島や大陸との交流が想像以上に複雑で多様な回路を通じてなされていたといえる。
古代ロマンを秘めた今回の出土品、大いに興味が湧きますね。