石塔寺は聖徳太子の開基(本願成就寺)と伝わります。阿育王塔は平安中期に
みつかった巨大な三重の石仏塔で奈良時代前期の作といわれとおり、
百済からの渡来人の当地への移住に関連していると考えられています。
以後、信心の篤い人々が塔にあやかり、自身や縁者の極楽往生を願って、
五輪塔や石仏をつくり、これらを寺に寄進された結果、
今日のような姿になったようです。
古代朝鮮様式らしい石塔と塔を取り巻く無数の五輪塔や石仏を見ていると
昔の人々の祈りの声が聞こえてくるようです。
石仏のお顔は風化が進んではっきりしないものもあり、
誰かに似ているような感じのするお顔もあります。
暑い夏の朝でしたが、静寂に包まれ不思議な異世界を味わいました。(ふ)