2015年9月10日木曜日

コスト意識

オリンピックのエンブレム、一旦決定したものが取り消しとなり大ニュースとなっている。類似デザインが指摘されても問題なしと表明していた組織委員会は大黒星である。
すでにこのデザインで各種表示物が発注されていて、損害は5千万円以上との試算もある。世間ではデザインに関しては、盗用問題や著作権問題は後を絶たないが、それにしても・・・である。
メーン競技場の設計デザインも国際的コンぺで決まっていたものが、建設費を見積もったら3500億円以上かかるから1500億円程度に圧縮するため白紙に戻した。デザインと費用を全く別の組織で管理していたので、この損害は60億円とも言われている。社会一般の組織なら責任問題で代表者の解任、辞任が当然だが、別にそうした意識はないようである。税金で進める課題にはコストという意識がないようだ。

2020年、東京オリンピックへの国民の期待に水を差した形だが、今後この種の問題が発生しないよう願いたい。