2015年7月22日水曜日

鹿の害

静岡県西伊豆町で家族連れなど7人が川岸に設置された動物よけの電気柵で感電し、男性2人が死亡した事故で、警察のこれまでの調べで、電気柵には漏電した場合に電気の供給を止める装置が設置されていなかったことが分かったと報じられている。アジサイの花を鹿の獣害から守るための電気柵であったようだ。
そのために死亡者がでたのであれば、獣害のための防護装置で人が亡くなったという大変残念な事件だ。
冒頭にあるように漏電遮断器が設置されていなかったとか、電線が切れて川に垂れていたとか色々と原因が取りざたされているが、元々人里のアジサイまで食べに来ないと食料が足りないほど、鹿が増えてしまったのが根本原因である。何故全国的に鹿が増えているかと言えば、根本原因はどうも温暖化に有りそうだ。
元来鹿は冬季の低温で相当数が死亡していたものが、近年の温暖化で山の雪が減り、冬季に死亡する頭数が大幅に減少してしまった。冬場の融雪剤も鹿に塩を供給している結果となっている。

人間の生活向上で温暖化が加速され、鹿が増えて電気柵が増えて、その結果が今回の事件とすれば、他にもこのたぐいの現象は今後色々と出てくる可能性がありそうで心配である。