2024年10月2日水曜日

名月&満月

  金沢に所用があり96日、北陸自動車道で金沢へ向かいました。途中、金沢までの中間地点である福井県の「南条SA」で休憩。ここには芭蕉の句碑があります。

           あすの月雨占はんひなが嶽    芭 蕉

 芭蕉の旅もやがて終りに近づいた越前の地、福井から今庄に向かう途中、薄雲のかかったひなが嶽(標高795mの日野山。日野山は古くから山岳信仰の霊山として信仰を集めている。)を眺めながら、明日の十五夜の月見の雨を気づかって詠んだ句とされます。この句碑は昭和63年、北陸道が全通したことと、この年が芭蕉翁「奥の細道」の旅から300周年の節目となることから、この二つを記念して句碑が建立されました。句は芭蕉翁が北陸道を通りかかった際に詠んだ一連の句で、北陸道のSAやPAの11か所に建立されました。

当日は暑さが厳しく熱中症対策に水分補給は欠かせませんでしたが、木陰では蜩が鳴き秋の気配を漂わせていました。それから10日後の917日は芭蕉も特に好んだとされる中秋の名月。まこときれいなお月さまが天空に浮びました。この日は朝からいくつかの予定があり、一日中てんやわんやでしたが用事を終え、湯上りに眺めたこの中秋の名月にほっとさせられました。そして、奇しくもこの日、917日は私の誕生日、そして翌918日は満月。久しぶりに夫と外食を楽しみました。

                                                                     (mayo)