今年の3月に母親が99歳で天寿を全うし、今年初盆を迎えた。
お盆の行事も一段落した8月23日、杣の六地蔵にお参りし、
回向をしてもらった。
杣の六地蔵参りは、初盆を迎えた家が、六ケ所の地蔵
様にお参りし、亡くなった人を偲んで回向する行事で、
甲賀市の主に杣川流域の地域に古くから伝わる行事である。
杣の六地蔵とは、1番は甲南町寺庄の六角堂、2番は
甲南町新治の善願寺、3番は甲南町深川の地蔵堂、4番は
水口町牛飼の地蔵堂、5番は水口町三大寺の円光寺、6番は
水口町貴生川の宝泉寺の6か所である。
杣の六地蔵の由来は、792年、比叡山に天台宗を開いた伝教大師の
時代に遡る。比叡山に根本中堂を建立しようとしてその
用材を杣川流域の地に求めたところ、巨木が轟音と共に
倒れ、恐れおののくなか、伝教大師が自らこの巨木から6体の
地蔵尊を彫り、お祀りしたのが最初と伝わる。
江戸時代になって六地蔵参りとして盛んにお参りされることに
なったと伝わる。
初盆の締めの行事にふさわしい一日となった。
kim