晩秋になってもいっぱい実をつけている柿の木はたいてい渋柿です。
渋柿には種子があっても渋いままの完全渋柿と種子から生産されるアセトアルデヒドと
いう物質によって熟柿になる前から渋が抜ける不完全渋柿があるようです。
渋みのもとになるタンニンはアセトアルデヒドと反応することで水に不溶性になる為、
渋いと感じなくなるのだそうです。
種が成長するまでは食べられないように渋い皮(肉?)に守られ、
時が来れば糖度20の甘い柿として提供し、遠くに種を運搬させる戦略に
動物たちはしっかり組み込まれているのです。
渋柿の戦略恐るべしです。
もっとも人間はその上を行くのか、それも含めて柿は計算しているのかも。(ふ)