飯道山は以前から、忍者が修行していた修験道の山と聞いて
いて、一度は登ってみたい山だと考えていた。
この山(664m)は甲賀と湖南の市境に聳える山で遠くから
見る限り他の山と大差ない海抜であるが、巨岩や急峻な崖が
いたる所に点在する環境は大峰山や金勝山などと共通する。
修験道の行場にふさわしいもので、奈良時代役行者の開基と伝
えられ、以降神仏修合の一大聖地として信仰されてきた。
このような場で修練を積んだ甲賀衆が忍者として活躍できたの
だろう。
そんなことを考えながら秋の一日を運動不足の解消に
役立てることができた。(ふ)